• 高等学校編

    ここでは現在多種多様にある高等学校を制度や特徴別に分けて説明します。
    ポイントは次の6つです

    1. 主に学ぶ場所はどこ?時間帯はいつ?

      全日制高校

      原則、月曜から金曜の、朝から夕方まで、学校に通って、授業を受けることになります。
      1日6時間の授業を基本として、3年間で卒業します。

      定時制高校

      原則、月曜から金曜の、夕方から夜まで、学校に通って、授業を受けることになります。
      1日4時間の授業を基本として、4年間で卒業します(3年で卒業できる3修制をとる学校もあります)。
      定時制には様々な種類があります。
      昼間定時制は、夕方ではなく、午前中に授業をしている学校です。
      多部制は、1日4時間の授業が1部(午前)・2部(昼間)・3部(夜間)の三部開講しています。そのいずれかの部に所属し、他の部の授業も必要に応じて受けられる学校です。
      多部制の 兵庫県立西宮香風高校のホームページへのリンク
      定通併修は、定時制に在籍して、一部の科目を通信制で学習する学校です。

      通信制高校
      主に自宅で学習する学校。しかし、全く学校に行かなくていいわけではないことに注意して下さい。
      おおざっぱな流れは、自分で家で勉強 → レポートを学校に提出 → スクーリングと呼ばれる月2回程度の学校への登校 → 年2回程テストを受ける → 単位を修得 というものです。もちろん学校行事もあり、それも単位になります。
      自分で計画をたて、目標にコツコツ勉強できる人にはおすすめです。しかし、短くても3年、長ければ4年そのコツコツを続けなければなりません。これはかなり大変なことです。なので、学習のペースを支える「サポート校」と呼ばれる民間の施設があります。
      通信制の 兵庫県立青雲高等学校のホームページへのリンク

      また最近ではインターネットを使った通信制高校も出来ました。下記リンクの高校は年4日のスクーリングで卒業できるカリキュラムになっています。ひきこもりがちで、毎月のスクーリングが負担になっている方は参考にしてください。
      インターネット通信制の 学校法人美山学園 京都美山高等学校のホームページへのリンク
    2. 何を学ぶの?

      普通科

      基本的に4年制大学や短期大学への進学を目指す学科です。英語、国語、数学などを主に大学進学を中心に据えたカリキュラムが組まれています。

      専門科

      工業科や商業科、情報科などをいいます。高校卒業後、その専門領域で働くことを目指す学科です。専門領域の実習や資格取得のための授業などを中心に据えたカリキュラムが組まれています。

      総合学科
      普通科の要素と専門科の要素を併せ持つ科です。自分の進路希望や興味にあわせて授業を選択していきます。
    3. 卒業までの区切りを何におく?

      学年制

      従来から用いられている方法です。学年制は各学年ごとに学習する科目と量が決められています。入学すると学校側が決めた科目を決められた時間割に従って学習します。学年の最後に進級の認定を受けて、1学年から2学年、2学年から3学年へと進級します。もし、1科目でも進級の認定を受けられないと、留年してもう1度全科目すべての科目を学習しなおさなければなりません。

      単位制

      単位制は卒業に必要な学習科目と量は決められていますが、「進級の認定」というものがありません。そのかわり「単位の認定」という形になります。これは学年制では「1科目でも進級の認定を受けられないと、もう一度全科目すべての科目を学習しなおさなければならない」のですが、単位制では、認定されなかった科目の単位はもらえませんが、他の科目の単位は認められます。ですから、学年制のように、留年してもう一度全科目をやり直すよりも単位制の方が負担は軽くなります。
      単位制の 兵庫県立六甲アイランド高校のホームページへのリンク
    4. 生活の場をどこにする?

      通学制

      自宅を生活の場とし、学校に通います。

      全寮制

      学校が持つ寮を生活の場とし、そこから学校に通います。つまり生活の場も学校と深く密接に関わります。ともに生活する人は学校の同級生や上級生、下級生となります。「週末に自宅に帰るかどうか」は学校によって違います。また、学費以外に月々寮費がかかります。
    5. 運営主体はどこ?校風は?

      国公立高校

      国や県・市町村が設置する学校です。

      私立高校

      学校法人が運営する民間の学校です。各学校は国公立にはない独自色を出そうとしています。不登校生を専門に受け入れる学校もあります。
      不登校の子どもたちを対象とした中学校・高等学校を持つ 生野学園のホームページへのリンク
    6. 誰と学ぶ?

      男女共学校 男子校 女子校

      少子化の影響で男子校・女子高は減り、共学校が増えています。しかし、共学校でも学科によっては「ほぼ男子のみ」「ほぼ女子のみ」というところもあります。
  • 技能連携校編

    連携する2つの学校に同時に入学し、高卒の資格を得る。
    不登校生を受け入れる正規の教育機関です。技能連携校の1番のメリットは高卒の資格が取得出来ることです。「技能連携」の「連携」とは「2つの学校が連携する」という意味で、実際に2つの学校に入学することになります。1つは高等専修学校や職業訓練校などの専門教育中心の学校、もう1つは通信制の普通科高校です。高等専修学校や職業訓練校に通って専門科目を勉強しながら、通信制高校の普通科目も勉強します。「連携」の言葉が示すように、2つの学校の科目は重なることなく効率的に学習できます。また、通信制高校ではスクーリング(月に2・3回学校に登校すること)がありますが、技能連携校の場合は、日々通学している高等専修学校や職業訓練校で通信制高校のスクーリング授業が行われ、わざわざ通信制高校まで出向かなくてもよいところが多くなっています。
  • サポート校編

    サポート校は学校ではない。
    サポート校とは「通信制高校に通う人をサポートする民間の施設(塾)」です。「校」がつきますが「学校」ではありません。ですから、このサポート校だけに通っても、高卒やその他の資格が取れるわけではありません。

    勉強する環境を整えてくれる。
    サポート校は通信制高校に通う人にとって大きな意味があります。通信制高校の欄でも紹介しましたが、自分で計画をたて、目標にコツコツ勉強し、3年か4年かけて通信制高校を卒業するのは大変なことです。その学習を支えるのが、サポート校です。実際にサポート校に入ると、通学制の高校に通うように、サポート校に通うことになります。そしてサポート校で在籍している通信制高校のレポートを作成するのです。また、勉強のサポートだけでなく、専門のカウンセラーを配置しているところもあり、こころのサポートをはかっています。キャンプや研修旅行など行事を行ったりもします。

    ※ 注意すること
    サポート校によっては特定の私立の通信制高校に入学することが前提となるところがあります。もちろんどこの通信制高校に在籍していてもサポートするところもあります。事前に調べてから利用を検討してください。
  • 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)編

    まず、高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)で思い違いをしている人が多いのですが、ポイントを1つあげます。それは

    高等学校卒業程度認定試験合格=「高卒」の学歴取得、ではありません。

    つまり「高等学校卒業程度認定試験を合格したからといって履歴書に高等学校卒とは書けない」ということです。ですから、高等学校卒業程度認定試験から大学やその他進学先に進み、卒業するまでは最終学歴は「中卒」となります。
    文部科学省は「合格者は高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められますが、高等学校を卒業しなければ最終学歴は高等学校卒業とはなりません。」としています。

    もう1つよく忘れられるポイントですが、

    高等学校卒業程度認定試験合格を目指すと同時に、大学入試など次の進学先に入学するための勉強もしなければならない。

    ということです。高等学校卒業程度認定試験は「大学入試などを受けることができる資格を取得できる試験」です。もちろん「大学入試」など次の進学先の試験は、別途受けなければなりません。

    独学ではなく、予備校に通う手もある。
    高等学校卒業程度認定試験合格に向けての勉強を独学ですることも出来ますが、「高等学校卒業程度認定試験予備校」と呼ばれる民間の施設を利用する方法もあります。そこでは高等学校卒業程度認定試験全科目合格に向けての指導を受けることができます。

    ※ 注意すること
    旧大学入学資格検定から変更になった点として、全日制の生徒も受験できるようになりました。つまり、高校で落とした単位を、在学しながら高等学校卒業程度認定試験に合格すれば埋められるわけです。しかし、単位認定は各学校長が判断します。受験前に担任の先生とよく話し合うことが必須です。
    また、実際に高等学校卒業程度認定試験を受ける人は、必ず都道府県の教育委員会に試験に関する詳細な情報を問い合わせてください(兵庫県は教育委員会の高校教育課が担当です)。
    高等学校卒業程度認定試験 文部科学省のページへのリンク
  • 高等学校卒業程度認定試験予備校編

    予備校なので学校ではない。
    高等学校卒業程度認定試験を受験するためのノウハウを教えてくれる塾です。「校」がつきますが「学校」ではありません。ですから、この高等学校卒業程度認定試験予備校だけに通っても、高卒やその他の資格が取れるわけではありません。その名の通り高等学校卒業程度認定試験合格を目指す人のための塾です。

    独学だけでは難しい試験対策を施してくれる。
    独学というのは続けることも困難ですし、試験対策もなかなか思うようには出来ません。高等学校卒業程度認定試験予備校では、合格までの勉強面のサポートと試験対策を重点的に施しています。

    高等学校卒業程度認定試験合格後の対策をしてくれるところもある。
    高等学校卒業程度認定試験の欄でも紹介したように、高等学校卒業程度認定試験に合格しても最終学歴は「高卒」ではなく「中卒」のままです。高等学校卒業程度認定試験合格と大学入試など次の進路先を同時に考えていくことは大切なことです。予備校によっては高等学校卒業程度認定試験合格後の対策もしてくれるところもあります。高等学校卒業程度認定試験予備校を選ぶ際にはこのポイントも確認してください。

  • 最後に

    複数のルートを確保しよう。
    さて、様々なルートがありますが、どれか1つに絞り込む必要はありません。かえって、複数のルートを確保する方が色々と有利です。
    例えば、通信制に席を置きながら、サポート校に通い、同時に高等学校卒業程度認定試験の1部の科目を受験することもできます(学校によって高等学校卒業程度認定試験の受験が許可されない場合もあります)。高等学校卒業程度認定試験に合格すると、それが在籍している高校の単位として認定されたりします(上限の単位は設けられてはいます)。また、高等学校卒業程度認定試験以外にも、英語検定試験や簿記検定に合格すると、それを高校の単位として認める高校もあります。これをうまく活用すれば、通信制高校でのレポート提出やスクーリングの負担を軽くすることができます。

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