Picture Tales

本当はピクチャー : タイルズにしたかったのですが、
お話と言うことも込めてテールズになりました。

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「秋ですね」  97/8/20
「月見にはまだ早いけれども」  97/8/25
「秋の虫の音、心にしみます。」  97/9/7
「秋の空」  97/9/8
「蜃気楼」  97/9/18
「明石海峡大橋」  97/10/2
「明石大橋のライトアップ」  97/10/3

「秋ですね」  Top HP-INDEX

大阪の空に沢山のトンボが来た。
どこからこんなに来たのかと思うような
そんな数だった。
でもこんな住み難いところに
いつまでいるつもりなんでしょうね?
いつまでもいてほしいような、
早く住み易いところに
いってほしいような。
みなさん見ていますか?
トンボの空を
え?
そんなの見えないって?
ちゃんといますから
探して下さい。
あなたの秋を。




「月見にはまだ早いけれども」  Top HP-INDEX

お月見にはまだ早いけれども
ついこの間知ったばかりのことで
面白いことがあったので
書いてみた。
よくお月様に
お団子が供えてあるけれども
あのお団子って
誰が食べても良かったんだそうな。
そんな話を聞いて
黒ヤギはびっくりしました。
それが一体いつの時代の話なのか、
どこの地方の話なのか、
それともどこでもかつてはそうだったのか?
その辺のことは知らないけれども、
何ともおおらかな話じゃあないですか。

以前黒ヤギが
丹後半島に方にある
親戚の家に行ったときのこと、
海に泳ぎに連れていってくれると言うから、
家の戸締まりをするのかと思って
待っていたらなんにもしなかった。
えっ?と思って聞いたら、
その辺ではそんなこと必要ないんだとか、
少し前の話なので、
今でもそんな状態なのかは
分からないけれども、
ある意味
何とも豊かな時代だったとは思いませんか?
またあんな時代が来ればいいのですがねえ。

それはそうと、
最近場所によってはお月見の時の
ススキがなかなか手に入りません。
なんてこと無いことなのですが、
とっても気になることです。
たかがススキなのですが、
されどありふれたススキだからこそ、
よけいにあれって思ってしまうのですよ。
さあ、今年は上手く手にはいるかな?
やはり買ってくるよりも
自分で取ってきた方が
風情がありますよねえ?

十五夜、
晴れると良いです。



「秋の虫の音、心にしみます。」  Top HP-INDEX

子供の頃は
秋の夜長に耳にしむ
その音を求めて次の日に
必死になって虫取りをしたものだった。
何だか欲が出てしまって、
取れる限りのコオロギを
取りまくってきて
空いた金魚の水槽に入れて
飼ってみた。
しかし少しの数ならいざ知らず、
うじゃうじゃと言うほど取ってくると
話は違ってきた。
夜、人皆寝静まる頃、
取ってきた数だけの鳴く虫の声、
うるさーい!
全く人間とは身勝手なものです。


さて、黒ヤギの虫取りはもう昔のこと
今はしっかり二代目に引き継がれています。
その主役は
我が家の虫愛でる姫君。
黒ヤギ特製の虫取り器を片手に
果敢に草むらに挑んでいった。
結果
さすがに良く血を引いている。
まさに大漁。


さて、無粋な話はこれくらいにして
テレビの音を消して
耳を澄ませてみましょう。
聞こえてきませんか?
コロコロと優しい虫の音が、
リューリューと鼓膜を押すような
虫の音が
遠くに近くに
聞こえてきませんか?
虫の音を音楽として聞く日本人の特権です。
心ゆくまで楽しみませんか?
お代は無料です。
ごゆっくり



「秋の空」  Top HP-INDEX

秋のとある日
空を見上げると
沢山の羊がいた。
もちろん本当の羊なんかじゃあない。
雲の羊だ。
うろこ雲とも言うようだけれども
秋の雲だ。
あかねさす光の中の羊雲
本来なら真っ白なはずの羊達が
ピンク色になっている。
食べ物が美味しすぎて
お酒を飲み過ぎたのかな?
いずれにしてもいい気分で浮かんでいる。
さあ、帰ったら一杯やるか。
一つ楽しみが出来てしまった。
本当に良い季節だ。



「蜃気楼」  Top HP-INDEX

今日黒ヤギは朝出勤途中
電車の中からすごい物を見た。
もっとも人によっては下らない物かも知れないけれども
黒ヤギはぶったまげた。
電車は丁度須磨の駅近辺を通過していた。
何の気無しに外を見ていると、
台風の風のお陰かいやに空気が澄んでいて、
普段は見えないような遠くまで見える、
もしかすると関西国際空港島が見えるかな?
思わず黒ヤギは目を凝らして彼方を見つめた。
するとその視線の先
水平線の上に何か浮かんでいる。

良く見ると島のようだ。
でも浮かんでいるといっても水の上にではない、
空中に浮かんで見えるのだ。
蜃気楼?
思わず黒ヤギはつぶやいた。
間違いない蜃気楼だ!
蜃気楼、蜃気楼。
誰かに伝えたいけれども知った人は誰もいない。
電話して伝えたいけれども
黒ヤギは携帯持たない主義。
こんな時はほしいなと思ってしまった。
電車はそんな黒ヤギの思いをよそに、
どんどん走っていく。
黒ヤギがじたばたしている内に
あっと言う間に海が見えるところは終わり、
また車窓はごみごみとした町並みを
映し始めた。
一日の始まりにしては上々の
始まりだと
密かに黒ヤギは思い、
ここに載せようと
今の光景を心の中で反芻し
確かな物にした。
久々の感動でした。



「明石海峡大橋」  Top HP-INDEX

黒ヤギの家からは
明石海峡大橋が見える。
あの猛烈な揺れだった
大震災にも平気だったとんでもないやつ。
あの時は不思議と感心してしまった。
橋脚の高さは300メートルくらい。
海の中に東京タワーが建っていると思えばいい。
来年の春に開通するとのことだけれども、
結構通行料が高いみたいだから
みんな通ってくれるのかなあ?
えっと、それで何が書きたいかというと
今日その橋脚の内の一本に
ライトが入りました。
真っ暗闇の海の中にそびえ立つ
その姿は
何とも言えず美しく、
きっと名所になるんだろうなあ。
でもこの橋なんと言いますか
近くで見ると大きすぎて
人間が作ったものではないような
そんな気がします。



「明石大橋のライトアップ」  Top HP-INDEX

明石大橋が来年三月の開通に向けて
美しくも幻想的に
ライトアップされた。
青い海の色になったり、
緑の木々の色になったり、
夕日の赤になったり、
夏の日の朝のように白い色になったり。
巨大な空間の中に繰り広げられる、
その有様は大きなクリスマスツリーのよう。
でも・・・・。
科学技術信奉者に近い黒ヤギだけれども
でも・・・
明るくて美しいのは良いけれども
太古の昔から人の目を楽しませてきた、
本当に美しく永遠なもの
彼らが見えにくくなったのは
何だか本当に悲しいことでした。
これでいいのかなあ?



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