声楽部門 岡崎雅明先生
録音状態がまちまちの為、出演者の真実の姿を捕らえるのに苦労がありました。しかしどの曲も演奏者の歌への熱き想いと曲への情熱が伝わってくる良い演奏でした。
審査に於いて重要視したのは、特に次の3点でした。一点目は演奏に献身、滅私的な祈り(愛)があるか。二点目は作曲家の意図を良く守っているか(曲に対して自己抑制、忍耐力があるか)。三点目は音楽の許した感情の中で如何に遊んで新しい表現を手に入れようとしているか。であります。
二つの大震災を経験した今、歌には人と人との心をつなぐ愛という絆があります。絆と云う情熱が具現化したのが音楽であると云う事をつくづく感じました。 |
ピアノ部門 久保田美絵先生
東日本大震災被災地復興への熱い思いに満ちた演奏が多数寄せられ、中には繰り返し聴きたくなってしまうほど心に訴えかける演奏もありました。ただ、「思い」を音楽にこめるためには「技術」が必要であるということも改めて感じました。
楽譜を正しく読み、作曲者の意図を汲み、表現するためには常に客観的な耳で自分の演奏をチェックすることが必要です。最も気になったのは、メロディーと内声、伴奏型とのバランス。連弾においてはソロ以上に強弱に神経を使わなければなりません。
そうした綿密な作業と試行錯誤の果てに、人の心に届く音楽が少しずつ形づくられてゆくのだと思います。
|
管・弦・打楽器部門 湯浅篤史先生
専門に勉強されている方、アマチュアとして演奏活動をされている方、様々ではありますが「音楽をしたい!」という思いは全ての方から伝わりました。また、今回の災害に対する気持ち、音楽の力で何とかしたいというメッセージには、世代や演奏レヴェルを越えて多くの人に伝わるものがありました。素晴らしいことだと思います。 |
声楽・ピアノ・管・弦、打楽器などのアンサンブル部門 湯浅篤史先生
エントリー数が少なかったのが残念ですが、今後視点を変えて声楽とのコラボレーションにチャレンジして頂きたいです。なぜなら音楽をする事の基本は「歌う」事にはじまり「歌う」ことに終わるからです。これからに期待したいです。 |