さて、古くは鍵ゲーから月姫まで、世間の時流に乗り遅れたあえて逆らっていた俺ですが、ついに流行り物に手を出してしまいました。
その名を、「マリア様がみてる」、通称マリみて。コバルト文庫から出てる、百合っぽい世界を描いた学園小説物です。
ミーハーだと思いましたね?その通りです(´・ω・`)
割と前から名前はよく耳にしてたんだけど、しかし物がコバルト文庫っつー少女向けのもんなので、誰も持ってない!
買うのも恥ずかしいしねぇ…。誰かが持ってたら速攻借りてたんだろうけど。
まー、そういうわけでいつも通り時流から身を置いていたわけですが……考えが変わったのはやはりコミケ。マリみて本出してるところの、いかに多いことか。
そして、コミケで健全本が多いのも印象的だった。だいたいにおいてコミケでメジャージャンルになると、エロもそれなりに多くなるはずなのだが…見つけられんかっただけかもしれんけど。
で、買おうと決めたものの、問題はいつ買うか…しかし、やはり買うのに抵抗がある。オタ系のものなら買うのは全然抵抗ないけど(少女漫画も普通に買えるし)、コバルト文庫はなぁ…。姉貴が昔買ってた頃は読んでたけど、まさか自分が買うことになるとは……。
あとやっぱり今更って感がぬぐえねぇ。今更読み始めたなんてただのミーハー丸出しだし。
まあそういうわけで先延ばししていたわけですが、思い切って買ってみたわけです。エイッと。とりあえず一巻だけ。アニメ化されるっていうし(←ここ重要)。
面白れぇ_| ̄|○
まあ、予想通りといえば予想通りなんだけど……面白いから人気がでるわけで。
尊敬するコミケスタッフの友人曰く「所詮小説よ」と一言で言い切っててカコ(・∀・)イイと思ったのですが、妄想力豊かな身には小説で十分でございます。よく言われることだけど小説は想像する余地が多い分だけある意味楽しいですな。
んで、実は既に読んだ奴がいたので、そいつに話を聞くと「4巻くらいで飽きた」と。むぅ。
そういう訳なので少しずつ買っていくことにしたのですが……余裕で4巻突破しても面白かったです。
風邪でへばっていた時、パソコンに向かうと辛いのでずっと読んでいたせいもあるかも。とりあえず6巻まで読了。
で、無事全巻購入決定!ていうか全巻購入、と相成ったわけです。
まず気に入った点。最近はラノベのわざと難解な言葉に辟易していたので、平易な言葉で書かれた(元来少女向けだから当たり前だけど)描写がすばらしいヽ(´ー`)ノ
あと、「萌え」を前提としたキャラクター──実際、彼女たちは萌え記号を与えられた「キャラクター」という単語のほうが「人間」という言葉よりしっくりくる──に辟易していたので、これもそんなことを意識していない少女像で(元来少女向けだから当たり前だけど)安心して読めたヽ(´ー`)ノ
普段、自分がいかにオタ環境に浸ってるかってことですな_| ̄|○
この作品、男がほとんど出てきません。そして、誰もが程度の差こそあれお嬢様なんで、男の自分ではなかなか特定人物に感情移入できません。そこで、かなり親しみやすい性格の主人公、祐巳のスタンドとして背後から学園生活を眺めていくことになります。祐巳と同化しつつも、彼女の行動も同時に楽しむという。
で、これでふと思い出したんですが、これはシスプリの楽しみ方に似ている気がします。マイシスを決めて、そこを基準に世界を眺めるのがシスプリの楽しみ方ですが、それに似てるなあと。まあ、シスプリには絶対者として兄貴がいますが、兄は絶対者過ぎるゆえいてもいなくても同じ──第一期シスプリにはもちろん当てはまらないけど──いわば神のような存在なので……
Σ(゚д゚|||)
もしかしてシスプリにおける兄=マリみてにおけるマリア様?…流石にそれは嘘か。
んで、何がどう面白いかってことですが、個性豊かな、かといって超能力者とか宇宙人とかのようないい加減飽きてきた飛び道具ではない、いわば等身大の登場人物たちが学園内で起こる様々な出来事に対してどう対応していくか、をマターリ見守るってのが面白さ、なのかなぁ。うーん、どうもうまく言えない。
あー、でも世界観の気持ちいい甘さは折り紙つきです。ドロドロした感情がない、とかそういうのではなく、とにかく世界観が甘い。まあ対立要素ってのがほとんどないので、確かに男をめぐっての嫉妬とか、そんなんもないんですが。なんていうか、変質者が一人紛れ込んだだけで崩壊する世界。世界が平和であるという大前提の元で繰り広げられる、まさにマリア様に見守られた世界で起こる出来事が、なんだかホッとさせてくれます。
エロが少ないってのも分かります。男がいるだけでそれはもうマリみての世界ではない、別の世界。シスプリに兄以外にモテる男がいたらそれは別世界なのと同じくらいに。この世界観を保ったままのエロは難しいでしょう。かといって百合、つまるところレズも、ゆるい物じゃないとこの世界観には合いません。これだけの世界観を構築してしまえるってのが、一番の驚きかも。
まだ六冊目を読み終わったところですが、今のところ一番のお気に入りは「黄薔薇のつぼみの妹」(ロサ・フェティダ・アン・プゥトン・プティ・スールと読むべし)、由乃です。外見は大人しい美少女なのに、親しく付き合ってみると頑固で、猪突猛進ってその内弁慶な性格がたまりません。特に姉……説明し忘れてましたがこの世界には特定の先輩後輩の間で姉妹契約を結ぶというしきたりがあるのです。そのおかげで百合っぽさ倍増……が自分以外とデートすることになったときの反対っぷりとか、こっそり後をつけてしまうところとか、もうけなげっていうか一途なところがたまらなくよいですなヽ(´ー`)ノ
実際にいると付き合いづらいかもしれないけれど、傍目で眺めてる分には良いという……常に傍観者の立場に立たされるマリみてならではかも。
しかし、前々から思っていたけど、俺は気の強い年下の女の子に弱いのかな……。もっというなら「普段気の強い女の子がふと見せるいじらしさ」に弱い気がする。ストライクゾーン狭っ。
まあそういうわけで、これからは由乃を中心に眺めつつ、再び甘い世界に浸ってきまーす。ちょっとでも興味湧いた方は、是非ご一読を。脳が溶けます。