7/13「アニメ鑑賞の心得」


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 今日は、自分の経験を踏まえてアニメ鑑賞するための心得について書きたいと思う。

1.「先入観」は百害あって一利無し
 まず、絶対に言っておきたいのがこのこと。アニメだけでなく、何か体験する際全般に言えることだが、「体験する前から先入観で判断するな」ということだ。事前情報によって面白そうだからアニメを見る、というのなら構わないのだが、たいていの場合、先入観は悪い方に発揮される。「だってオタク向けのアニメだろ?」とか「あんなのガンダムじゃないから」とか、そういった表現のことだ。
 きちんと見た上で批判するのはいっこうに構わない、それどころかむしろ歓迎するべきことなのだが、見もしないうちから「面白くない」と判断することだけはやめた方がいい。見てもいないのに、どうしてそんなことが言えるのか。その「面白くなさそう」という判断の基準となった情報は、しょせん他人から与えられたものか断片的な物に過ぎない。批判をするのなら、きちんと見た上でしてほしい。
 個人的な経験から言うと、「〜が嫌い」と言う人の大半は食わず嫌いである。だから、あやふやな自分の個人的感情(偏見)による批判しかできていない。

2.鑑賞中はニュートラルに
 これには、二つの意味がある。
 一つ目が、周辺情報の排除。鑑賞中はできるだけその作品を批評したものや、見終わった人の意見を見聞きするべきではない。どうしてもその意見が頭の中に残ってしまい、他人の感想がいつの間にか自分の感想になってしまうからだ。これは、前述の先入観につながってしまう。
 一度読んだことのある本でも、鑑賞中は見返さない方がいい。結局そこに書かれていることがより強固に刷り込まれてしまい、ちゃんと自分で見たことにならないからだ。
 次に、心理的にニュートラルであること。見る前に抱いていた情報や感情は、すべて捨て去ること。難しいかもしれないが、とにかく無心で見るようにしなければならない。最初から批判的に見ていたのでは、面白くないように感じてしまうのは当然だ。ま、面白くないと思って見始めたものが面白かった場合、何も考えずに見ていた場合よりもよりいっそう好きになってしまうこともあるのだけれど。
 結局、これも「先入観の排除」に基づいての意見。

 そうそう、LDで見ている場合、解説書がついてくるが、これも少なくともそのLDを見終わるまでは見ない方がいい。先入観はもちろん、ネタバレの危険があるからだ。先のことが分かってしまうと、一気に見たときの驚きや感動が薄れてしまう。「知らずに見た」のと「知ってて見た」のとでは、その感じ方に大きな差があることは間違いない。「自分の頭で見る」ためにも、あらかじめ知っていても、忘れてしまえるくらいの根性を身につけたい。

3.集中してみるべし
 鑑賞中は、見ることだけに専念した方がいい。何かしながらでは注意力が散漫になってしまい、肝心の内容が頭に入ってこないからだ。
 また、できるだけ短期間で、規則的に見ることが望ましい。長期間に渡って不規則に見ていると、前の内容を忘れてしまうからだ。
 そしても一日に何話見るかも重要な問題だ。時間との兼ね合いもあるだろうが、集中して見る限界が8〜12話、一日で見ることのできる限界が20話前後のはずだ。本当に真剣に見たいのなら、一日4話くらいが適当だろう。無理をすると疲れが出て集中力が途切れてしまい、結局意味が無くなってしまう。

4.できれば全話
 昔の作品のビデオやLDなら問題ないが、テレビ放映を見ている場合、飛び飛びになってしまうことが多い。きちんと語るには全話見ることをお勧めする。
 また、ビデオやLDの場合、「最初と最後だけ」見てちゃんと見た気になっている人がいるが、それは大きな間違いだといわせてもらおう。全部を見てこそ一つの作品なのだし、途中の経過があってこその最後なのだ。

5.リアルタイムで見よう
 これはまったくの個人的意見なのだが、アニメはリアルタイムで見た方がいい。アニメはその時代を反映している思うし、なによりリアルタイムで見ることで周りの人間と先の展開を予想したり、話し合うことができる。すでに終わったアニメはもう見た人ばかりなので評価も固まってしまい、究極的に自分の頭で見たことにならないからだ。いまさらガンダムをみて面白いと言ったところで、そんなことはとっくに周りの人間が言っていることだ。
 リアルタイムでみて、周りが何も言わないうちに「面白い」と見抜き、次の放映を楽しみにする、これが正しいアニメの見方ではないだろうか。

 今まで見てきた中で個人的なお勧めアニメ

ロボットアニメ……「無敵超人ザンボット3」
 ロボットアニメなら、ガンダムよりもむしろザンボットをお勧めしたい。数々の非難や別れを受けながら、戦うことの意味を問いかけてくる。やっとの思いで掴んだ苦い勝利、もう自分には残されたものは何もない。そう思いながら地球に帰ってくる主人公を出迎える、かって自分たちを非難した地球の人々……。エンディングテーマにのって展開される最後のシーンは、戦い終わった者の姿としていまでも鮮明に脳裏に残っている。エンディングとシーンのシンクロが秀逸。
 まったく無関係だが、最終回の歌とシーンのシンクロでは「ママは小学4年生」がお勧め。飛行機の中でなつみに告げられた母親の言葉と歌のシンクロはタイミングも見事で惚れ惚れします。

女の子向けアニメ……「ナースエンジェルりりかSOS」
 筆者一番のお勧め。ミンキーモモも捨てがたいが……。小学四年生に課せられた、地球を守るという使命。大好きな人を失い、傷つきながらも、成長していく主人公。しかし、彼女に待ち受けていた運命はさらに過酷なものだった。とはいえ暗い気分で見るものではない。むしろ、主人公の懸命さに涙を禁じ得ないはずだ。「女の子向けアニメ」としたが、もちろん男の大人にもお勧め。というより、そういった人間にこそ見て欲しい。

アニメを見ていない人に……「カウボーイビバップ」&「OH!スーパーミルクチャン」
 「俺、今のアニメ見ていないし、今更アニメ見るのも……」という人に。そういった先入観こそ取り払って欲しいのだが、なかなか踏ん切りがつかない人もいるでしょう。そう言う人はこの辺りから入ってみればいかがでしょう。
 「カウホーイビバップ」はルパン三世を彷彿させるムードが漂い、幼児向けのアニメとは雰囲気が違います。いろいろなジャンルの音楽に添った物語が展開します。音楽に興味のある人なら面白いこと請け合い。
 「OH!スーパーミルクチャン」は、毒舌的な言葉と色々なもののパロディが他とは違う世界を作り出しています。「エクセル・サーガ」のパロディがアニメや特撮などに重きを置き、オタクのみをターゲットに入れていたのに比べると、アニメのパロディにとどまらず、政治や芸能のパロディまで達していたこちらの方が、より万人に受け入れられ、広がる要素があるように思えます。
 これはリアルタイムで見ていたのですが、ノック前知事のネタがよく使われており、リアルタイムで見ていて良かったと思わせた作品でした。