紳士淑女の大英帝国




読者の方から「イギリス人ってどんな人?」というメールをいただきました。
そこで今回は「典型的なイギリス人」をご紹介します。
もちろん、これに該当しない人もいますが、それを言い出すと何も話が出来ないので、単なるお話として読んでください。
日本人は礼儀正しいといわれますが、そうでない人も沢山いるのと同じです。
また、ここでの話は私の町の人のことで、ロンドンでは違うかもしれません。なにぶんここは田舎なもんで…
都会はどこの国でもドライだから。




人の噂話・陰口が大好き


フランス人がスキャンダルに興味がないのとは反対にイギリス人は大のスキャンダル好き。
タブロイドといわれる、いわいる日本で言うスポーツ新聞系統が絶大な人気を持ち、世論を左右することもしばしば。
3人でニコニコと話をしていて、仲がいいのかと思いきや、1人がその場を離れるととたんにその人の悪口やゴシップに花が咲く。
それでも関係が破滅的に壊れることがないのが少し不思議。私がいないところでは何をいわれていることやら・・・




言い訳が大好き


「言い訳は恥」とする日本人からすれば、イギリス人の言い訳はくどくて保身的。
自分に責任が及ぶようなことに対しては絶対に謝らない。
ただ日本では「列車が遅れまして…」は理由にならないが、イギリスでは列車は時間どおりに着かないのが普通なので
立派な理由になるのは便利。私も多用してます。




悲劇的ストーリーが好き


イギリス人は「英雄的な成功より、悲劇的な失敗」を好むといわれている。ダイアナ妃の事件の結末は象徴的。
スポーツで言えば、圧倒的大差で勝つよりも、僅差で破れたほうが酒が美味いと感じるセンチメンタリズムだ。
シェークスピアを生んだ国ということもうなずける。




外国人なれしている。


ロンドンで石を100個投げれば、86個はイギリス人以外に当たるだろう。いい意味でも悪い意味でも外国人なれしている。
だから日本人でも珍しがられてじろじろ見られることはない。どう見てもアジア人の私にイギリス人が道を聞いてくることも多い。
日本で日本人が道に迷っても、通りすがりの白人に日本語で道を聞くことは絶対にないのと対照的だ。
ただ子供にはジロジロ見られることはある。私もインド人の子供は珍しかったので
バスの中でお互いにらめっこ状態になったことがある。外国人英語にも慣れているので、買い物レベルなら変な英語でも通じる。
ここで怖いのが「私の英語ってけっこう通じるジャン!」と勘違いすること。客商売以外の一般イギリス人には通じないかもよ…




人見知りしない


パブに行くと楽しそうに話しに花が咲いている。友達同士かと思えば、さっき初めて会ったばかりという。
郵便局で並んでいても列の前後で他人同士が雑談している。バスを待っていても同じだ。
公園のベンチでサンドイッチを食べていても、よく話し掛けられる。
イギリス人は話好きで、沈黙を何より嫌う。日本人も見習うべきは「挨拶」、イギリス人は実によく挨拶をする。




イギリス人はケチだ。


一まとめにしてしまうのは申し訳ないが、国民性として言えばケチといわねばならない。
ただ「とにかくお金を使うのが嫌な人」もいれば、単なる倹約家もいる。
しかし仲間内ではお金のやり取りは結構ルーズで、割り勘という考えは一般的ではなく、
「ラウンド」と言って「今回は私がみんなにおごるから、次は誰かが私におごってくれよ。」というのが一般的。
ただこれを口に出すのはスマートではなく、「何のむ?」と自分の財布をポケットから出すのがスマートだ。
順番におごっていくので「ラウンド」という。日本のように年齢やポジションは全く関係ない。



イギリス人は行列好き


これも有名な話だが、イギリス人はどこでも行列を作る。行列を守らない人は最も嫌われる。
日本人はおおむね大丈夫だが、行列に並ぶ習慣のないインド人、アラブ人、中国人は冷ややかの視線を浴びせられる。




なんでも予約好き


イギリス人はなんでも予約をするのが好き。飛込みを嫌う傾向が強い。
また予約するのがとても早く、半年後の旅行が満席ということも多い。




好き嫌いははっきりいう


これは食べ物にしても言えるし、対人関係にも言える。
ただ重要なのは対人関係の場合、直接本人に「あなた嫌い!」とは言わない。
俺が仲良くしてる友達のことを、私に平気でその子の悪口や、「私はあの人が嫌いなの」と平気で言ってくる。
俺がその子と仲が言い事を知ってるのに…。
また食べものに関しては日本人の頭には「好き嫌い=わがまま」という考えがこびりついているが、
彼らの頭にそんなものはない。作る方にしてみれば「嫌なものを無理して食べて欲しくない」、
食べる方も「いやなものが出てきて残したら悪い」という考えで、お互いに好き嫌いをはっきりさせることに抵抗はない。
だから私が日本食をご馳走したときにもはっきりと「食えたもんじゃない」といわれてしまった。
彼らに悪気はないんだけど、私としてはショックは隠せない。
だって、日本人なんだもん、私。



変な平等意識はない


例えば、友達にお土産を買ってくるとする。日本人としてはその場にいる人全員に渡さないとマズイような気がする。
ところが彼らはあまり気にしない。あげたい人にあげればいいし、あげたくない人にはあげなくてもいい。
あくまでも「あげる人」が主体なのだ。同様に「お返し」という考えも希薄だ。
プレゼントはあげっぱなし、もらいっぱなしが非常によく起こる。多分日本人はあげっぱなしになることが多いだろう。
ただ「ラウンド」という考えはしっかりとあるので、パーティーなどを開けば、「次は私の家でやろうか」と言うことはある。
ただ「1対1」の関係ではなかなかそういうことは少ない。




イギリス人は冷たい?


 「?」としたのは、考え方の違いによる誤解だからだ。日本人の中には「イギリス人は冷たい」という人が多い。
確かにそう感じさせる部分も多い。



ある日本人の女の子が見るからに落ち込んでいた。イギリス人の友達は「大丈夫?何かあったの?」と聞く。
そこで「ううん、なんでもないの。ありがとう」と答えてしまう。日本人としては100点満点の返事だ。
けれど心の中では「私はこんなに落ち込んでるの、さみしいの、誰か私の悩みを聞いて!」となっているのは間違いないし、
日本人ならそう感じる。だって、落ち込んでるんだから原因がないはずないじゃない。
ここが日本ならそれでも誰かがかまってくれる。それに彼女もそれを待っている。



しかし残念ながらイギリスでは「あっ、そうなの?」で終わってしまう。なぜだろうか?
原因は「私は大丈夫」と言ってしまったからだ。
「大丈夫」と言ってる相手に更に突っ込むことは「迷惑」でしかないと彼らは考えるからだ。
「彼女は1人で考える時間を大事にしてる。だから邪魔はしないでおこう。
助けがいるなら言ってくるはず。寂しいのなら向こうから来るはず」と考えるのがイギリス流。



だからこちらが素直に悩みを相談すれば、親身になって乗ってくれる。決して冷たいわけじゃない。
ただ日本流の「私の気持ちを察して!」というのが通用しない。
彼らに「日本人の一種のテレパシー能力」はない。このパターンで悩む日本人、特に女性は多い。
良くも悪くもイギリス人はストレートなのだ。




好物は?

一般的なイギリス人の好物は、「チョコレート」 「コーラ」 「ビール」 「ポテトチップ」 「フライドポテト」、
これらはほぼ、嫌いな人はいないと思う。