That's the Impression!

Vixen 双眼接眼部 vs  TeleVue BinoVue
望遠鏡を両目で見る

Vixen 双眼接眼部
Vixen 双眼接眼部
Teleview BinoVue
Teleview BinoVue

C8(SC200L)鏡筒に取り付けた様子。BinoVueは天頂ミラーを介して取り付けてある。
「大口径で写真のようなオリオン大星雲がみたい!」と、思いつづけていた。いろいろ考えた。前に住んでいた小さなマンションのベランダに40cmドブを入れたこともあったが、ベランダに入ったというだけで身動きがとれず実際に星を見ないまま手放してしまった。次は20cmの単眼のオリオン大星雲に出会い、「20cm双眼鏡を作りたい」と思い始めた。しかし資金も技術力も時間も無い。その夢は老後の楽しみに置いといて、今お安くお手軽に楽しむには・・・。と言うことで導入したのが双眼接眼装置だ。

Vixen双眼接眼部との出会い・・・
この頃にはもうC8が主力の鏡筒となっていたので接眼部のヴァリエーションに制限はほとんど無かった。 まず比較的入手しやすいお値段のVixenのものを中古で手に入れ試しに月を見て見た。超ド迫力(今や死語か?)の月面がそこにはあった。両目で見ることの素晴らしさをここではじめて体験した。片目より見かけ視野が広く感じ倍率も高く感じる。細かいところまでよく見えるようにも感じる。引き続き木星を・・・。これも凄い!ベテランの方が描いたスケッチのような木星を見たのもこれが初めてである。不思議だった。こうなると早くオリオン大星雲を試したかった。そしてついに来るべき晩を迎えた。C8にリレーレンズをはずした双眼を取り付けPL40mm50倍で狙った。かなり視野が暗い。暗順応していないと恒星しか見えない。また外部からの光に特に敏感になった気がした。視野は真っ黒に近い。じっくり時間をかけて目を慣らしていくと写真のような羽を広げたオリオン大星雲が浮かんできた。双眼はかなりデリケートなんだなとこのとき感じた。空の良くない日は見え味(特に星雲)はガクッと落ちる。

弱点・・・
双眼を使っておられる方は皆、こうなのだろうなと思いネットで意見交換を試みた。するとどうであろう。もっとよく見えそうな意見が続出。これは、ちとおかしいぞ?!結構見えるとおっしゃる方々の共通点はなんだろう?簡単であった。BinoVueである。「高価なだけでよく見えるのか?」「そんなの不公平だ!」こんな思いが僕の頭の中を渦巻いた。それを知ってか知らずか、その数ヵ月後の天ガのBinoVueの広告が大きく変わった。「ビームスプリッター径がちがう!」「明るい双眼!」等のうたい文句。なるほどぉ!これかぁ!!たしかにVixenのものはリレーレンズをはずして入射部をみてみると直径が10ミリ前後しかない。要するにこの小さな穴をとおったあと45度プリズム内で2回反射した後、ビームスプリッターを経由して接眼レンズに結像する。接眼部までの内部光学距離はかなり長くFはおそらくF20前後が必要だと言うことがその構造を見ていてうかがい知れた。これに対しBinoVueは入射部直径が約30ミリでなおかつストレート。装置内の光学距離がかなり短く広いのである。明るさの秘密はここにあった。つまりFが明るい光学系でもケラレによる光量損失が無くまたリレーを使わなくても結像することから比較的低倍率ガ可能となるためである。ここに差があったのか・・・。

BinoVueへの道・・・
ここまでわかればどうしても欲しい!と思うのが人情。しかしお値段も半端ではない。資金捻出のためお金になるものを売り払ってやっとの思いで入手。R200SSでもピントが出る2倍バロー付を購入。このバローも優れものでイメージの悪化をほとんど感じなかった。と、いうかF4のR200SSがF8となったせいかコマ収差が激減して星像がしまったようにも見えた。R200SS+BinoVue2×+PL40mmで200mm×40の双眼体験、オリオン星雲は素晴らしく2時間見ていても飽きることは無かった。

BinoVueその後・・・
C8一本に切り替えてからというもの、C8のほうが双眼が使いやすいことに気付いた。眼視専門で僕のように一晩にあれやこれやとターゲットを変える場合、ニュートン反射の鏡筒回転はかなり面倒なものである。これに双眼をつけるとかなり見にくい姿勢を強いられたりしてしまう。それがシュミカセや屈折など筒の底から覗くタイプではかなり快適に双眼を楽しめるのである。月面をC8+BinoVue+PL12.5oでじっくり眺めてみるのが結構楽しい。気流がよければアルプス谷の底を走る亀裂(幅1kmだとか・・・)が見えてきそうなほど細かいところまで良く見える。土星の輪の濃淡も非常に美しく楽しむことができる。夜明け前に上ってくるオリオンを待ってM42を見てみた。やはりいい!対象を確認するには片目で、じっくり楽しむには両目で、といったところだろうか・・・。

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