That's the Impression!

Vixen SC200L(Celestron C8)
有効径203mm 焦点距離2032mm シュミットカセグレイン式反射望遠鏡

SC200L(C8)
C8鏡筒
古いヴァージョンはオレンジ色の鏡筒で
主鏡セル部には6本リブが立っていました。
アリガタの長さもかなり短いものでした。

「20センチの望遠鏡がこんなに数多く出回っていたのか!」、ヘールボップ彗星の接近をさかいに 再燃焼し、星見の道具を探し始めたその頃の僕はちょうど初めて天体望遠鏡を手にしようとしていた時のように ドキドキしていました。1997年、下調べも何もせずほとんど衝動的に入手したR200SSを使って1年が経とうとしていた頃、天文雑誌(天文ガイド+SkyWatcher)を眺めながら「同じような迫力をもっと手軽に・・・」そう思い始めていました。手軽であることの大切さはこの時期に痛感していました。何をやってもうまく行かなかった時でした。努力して何とかしようとも思わないほど疲れていました。そんな時星を見るにもあれこれ準備してメンテナンスして手を加えて、ということがわずらわしく思えていました。そこで目にとまったのがVixen SC200L。CelestronC8がなんとVixenのOEMとなって販売されているではないですか。このC8を初めて雑誌で見たのは20年以上前だったのではないでしょうか。シュミット光学系が量販されるなんてやはりアメリカは凄い国だ、なんて思っていたものでした。羨望のまなざしで眺めるしかなかったC8。日本円で値がついている。それだけでもう買えるような気になってしまいました。

R200SSをそのままかついでJRに乗り込み、専門ショップに足を運び3万円で下取りをしてもらって展示品のC8を無理を言って譲ってもらうことができました。まずここでC8の意外な良さを発見!
機動性
JRにかついで乗ってもR200SSほど違和感がありません。運搬用のベルトまでついていて片手でヒョイと持てる。椅子に座って膝の上にちょうど乗る大きさです。その晩からC8の虜になってしまいました。
とにかく手軽で使いやすいのです。今よりも更に狭いベランダからの観望ばかりだったのでその機動性の違いは素晴らしいものでした。このC8と同時購入した2インチ天頂ミラー、そしてこれも憧れの2インチ接眼レンズLV50はまた格別の使い心地でした。
ミラー〜接眼部。
Vixenの天頂ミラーはフランジをナットで締め付けるような構造になっており、メチャクチャ頑丈に固定できるのです。ともすればシュミットカセグレイン系の欠点としてよくあげられる主鏡移動方式の合焦装置ですが、主鏡移動であるが故にドロチューブなるものがありません。大きな主鏡セルの中央に短いオスネジ(2インチ?)の管が飛び出しているだけなのです。そこに先程の天頂ミラーを固定するとまるでミラーのハウジングまでが望遠鏡と一体であるかのように頑丈に固定できてしまいます。ミラーシフトがある分ドロチューブの遊び、たわみは皆無となります。この点をほとんどの記事では取り上げられていないのは不思議で仕方がありません。
驚きなのはバックフォーカス。
とにかくどのようなアクセサリーをつけてもピントが出ないということはありませんでした。このようなバックフォーカスの長さをドロチューブを持つ光学系では実現できないのではないでしょうか。(精度を抜きにすれば可能かも知れませんが・・・)正確に測ったことはないですが20センチ近く(もしくはそれ以上)はあるようです。ただ主鏡と副鏡の距離の違いで収差に影響が出るそうですがこれも一長一短というところでしょうか。
中央遮蔽
このスペックについては天体写真主体の雑誌などではあまり良い扱われ方がされていないようですが、R200SSφ75mmやVC200Lφ80mm+α(バッフル最大径不明)に対しSC200Lは約φ71o。開口率や実効有効径(変な言葉です。有効径とは光学的に有効な直径であって構造的な主鏡の直径ではないはずなのに・・・)は下記のようになります。
  C8 R200SS/VC200L
副鏡直径(短径:バッフル等の金物外径) 60mm 71mm 80mm 75mm
開口率 91.3 87.8% 84.0 86.0%
実効有効径
(主鏡面積から副鏡面積を差し引き直径に換算した値)
193.9 190.2mm 183.3 185.5mm
実際の見え方の違いですがこれはサイドバイサイドで比較したものではないので僕の主観もかなり入っているし空の条件も異なるのでご参考程度ということで書いておきます。
C8は
・意外と高倍率に絶え得る。シーイングさえ良ければ580倍で月面が楽しめた。もう少しでアルプス谷の底の細い谷が見えそう・・・・。
・意外と微光天体にも強い。M46の中にあるNGC2438。R200SSではいくら頑張っても無理だったのにC8ではほとんどいつも見えた。
・意外と光軸があわせやすい。焦点内外像とディフラクションリングを見ながら5〜15分ほどで出来た。R200SSでは30分ほどかかった.(僕の技術、資材のなさも要因だがそういう人には差が出やすいのかも)

というわけで、かなり気に入ってしまっていてこれ以上も以下もいらない感じです。お気楽にパワフルな星見を楽しみたい、軟弱でわがままな僕にはC8は最強の見方なのです。いつかは降るような星空のもとに連れ出して朝まで付き合ってもらおうと思っています・・・。

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