| That's the Impression!
EagleTec Color USB VideCamera ET-VCCCD 30万画素 USB カラーCCDビデオカメラ | ||||
惑星写真といえば20cmを超えるニュートン式反射望遠鏡を超頑丈な赤道儀(場合によっては超短いフォーク式だったり)に搭載し コパルのレンズシャッターなどを改造して振動の無いシャッター装置を装着し、カメラボディのシャッターを切ってから・・・云々・・・・ フィルムは粒状性の高いものを選択し、三色分解で撮影されたネガ(ポジだったり)を複数枚、慎重にコンポジット作業で重ね焼きをする暗室技術をマスターして・・・云々・・・・。惑星写真てとんでもなく難しいのだなぁ、という過去の記憶しかなかった僕には「WEBカメラで1500フレームのコンポジット」なって、とんでもなくスゴイ技術なんだ、としか印象にありませんでした。しかし僕がこのカメラと出会ったのは、惑星写真へのストイックな探求心で もなんでも無く、海外に赴く職場のコミックバンドのバンマスとの情報交換のためでした。WEBカメラのチャットはとても快適で親戚にもプレゼントし 子供たちにも大反響でした。そんな折に火星の大接近。壊れかけのデジカメで撮影した小さな火星像に極冠が輝いていたのを確認できたことで 火がつき(単純です)ひょっとして僕にもWEBカメラの惑星写真が出来るかも!!と思い立ったのは2003年の夏のことでした。それから何かにとり付かれた ように惑星を撮りつづけましたが、面白いように惑星の様子が撮影できて大満足。新たな天文の楽しみ方を発見しました。 加工 巷ではフィリップス社のToUCamというWEBカメラが惑星が良く写ると大人気でその改造記事などをもとに最初はフィルムケースでアダプタを 製作しました。使っていくうちにもっと安定して取り付けできるようにしたくなり、35mmカメラのレンズ用後キャップを利用してアダプタを製作しました。 完成図は冒頭の画像のとおりです。製作方法は至って簡単でカメラの裏ブタを固定している二箇所のネジを外し蓋の嵌合を外すと、基盤が現れます。カメラのレンズは 基盤に固定されたCCD素子のシャーシにねじ込まれており、外すのは簡単なのですがカメラを分解することなくレンズを脱着するには、レンズから 突起している回り止めをカッターナイフで切り飛ばせばOKです。そのあとカメラ前ブタのレンズ穴に合わせて35mmカメラレンズ用の裏ブタ(僕は CANONのFDマウント用です)に穴をあけ3mmのビス2本で固定すればOK。ほんの30分程度で出来あがりです。35mmカメラによる 惑星写真の装備を考えると、かなり簡単ですね。 ドライバー カメラによってこのドライバーの内容がかなり異なるようで、中にはオートの調整程度しか出来ないようなあまり融通の利かないものもあるようです。 チャットカメラとして簡単に使いたい場合にはそのほうが良いのでしょうが、惑星写真となるとやはり細かな調整が出来る方が 良いようです。
結構、撮れます!! 火星はかなり撮りました。撮っていくうちに、どこをどう注意点が見えてきます。 ・拡大率 対象の輝度や視直径によって違いますが火星はLV10mm200倍でビクセンのカメラアダプタNST36.4を使いました。 土星は今のところ2倍バーローレンズの先端部のみを取り外して撮るのが一番安定しています。 木星も同じく2倍バーローですが、まだ試行錯誤中で安定した画像がなかなか撮れていません。 月は輝度があるため拡大率はお好み次第、といった感じです。 ・カメラ調整 Contrast:中間〜最大(おそらくゲイン調整と思われます。) Sharpness:最大(読んで字のごとくで最大が一番シャープに撮れます。一般的にはノイジーになりますがRegistax処理でノイズはキャンセル されるので最大でOKです。) Gamma:最大付近で使用します。画像の明るさが撮れない時、Gammaを下げると明るくなりますが色やコントラストの情報量が減っていきます。 Gain:色度調整です。カメラ付属のレンズを外した段階で赤外線カット(IRカット)フィルタが無くなります。(レンズにIRカットコーティングが施して あるため)そこでホワイトバランスは大幅に崩れていますが低輝度の被写体にはこのGainを調整することでなんとか「らしい」色には撮れるように なります。ほとんどの場合Blueが最大付近でGreenが40弱、Redが23〜24程度でディスプレイを見ながら、片寄りの無いニュートラルな色に なるように調整します。が、Windows機のTFT、CRT、MacのTFT、CRTそれぞれ特徴があり、しかも僕のノートは廉価なものなので 正しい色の調整はこの段階では出来ません。撮影時は「そこそこ」でOKとしています。 Brightness:これはシャッタースピードのようです。この数字は小さいほどスピードが速いようで4〜15近辺が輝度もある程度とれて、 尚且つ気流の影響を受けにくい速度のようです。また、遅いほうには限度があるからでしょうか、数値をこれ以上大きく設定してもあまり画像 が明るくなりません。 忘れちゃいけないRegistax! 撮影した画像はWindowsではAVIファイルとして保存されます。1分〜3分のAVIファイルは1000〜2000コマの惑星画像となります。 この多くのコマ数の画像を位置を調整しコンポジット処理し更にウェーブレット変換処理を施すことにより驚くほど高解像度の 惑星写真を作り出すことが出来ます。 この作業をいとも簡単に直感的に行えるすばらしいソフトウェアが「Registax」です。 赤道儀のセッティングも寛容で撮影中に画角から外れさえしなければ、あとはこのソフトが完全に追尾してくれます。こんな すぐれたソフトウェアをフリーで提供してくださっているCor Berrevoets氏にあらためて感謝の意を表します。 AVIファイルのシャープネスを向上させるためのソフトも、別の方からフリーで提供して下さっています。 AviUtlのお部屋 こうして得られた画像はこんな感じです。撮影は1000〜2000フレームを撮影します。時間にすれば1分から3分程度。しかし準備や 調整で全行程で1時間はかかります。撮影ではいかに安定して連続にフレームを取得できるかがキーとなります。撮影中はディスプレイ上の ユラユラする惑星像を緊張して見つめています。独特の緊張感ですね。僕にもこんな撮影が出来るなんて・・・・。きっと多くの方々が楽しめる 手法だと思います。
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