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アンタエウスの材飼育


 
 チャレンジ・ザ材飼育
 アンタエウスの幼虫を材飼育してみる。
           
 2001年2令から2003年3月羽化迄


 ■今さらなぜ材飼育なのか?
 
 私は国産種でも最後まで材飼育したことがないので、「材飼育を一度やってみたかった」ことマット飼育では常温で自分なりに納得のいける線が出せた事とその上でもっとアンタエウスの生態を知りたかった 「アンテ常温飼育の一つの可能性」として、ぜひやってみたかったからです。
 
   (この実験で得られる効果として)
  ・謎の多いアンテの野外での生態を少しでも理解でできるかも
  
  ・孵化から羽化までの期間。 
   菌床・マット飼育では1年で羽化するのに対し国産のように材飼育では本来の
   2年1化となるのであろうか。
 
  ・食いカスの状況
   どの程度の食料でどの程度のサイズで羽化するのか。
   粒子等どのような状態であるか。
 
  ・移動範囲と必要飼育面積(材容量)
  ・蛹室の形状



 
実験されたアンテ幼虫 ラオス産2000年10月孵化ペア
                            材埋め時2001年春2令状態

 
前述のように私は国産オオクワを材飼育をしたことが無く、専門誌での国産オオクワの情報しかなく誌上でも「菌糸瓶に比べ大きくならず、時間もかかり非効率」というデメリットは理解していました。材割採集でも幼虫しか採った経験がなく、「むし誌」にあるような
「ポカンと空いた穴から黒い大顎が・・・」という体験への憧れもあります。 材種はいただきものの椎茸ホダ木、極太コナラ材硬めで芯ありです。 大型の衣装ケ−ス中に大径材を縦に立ててマットで埋めずそのまま2匹の雌雄幼虫を材各一本づつに少し穴を空け入れておがくずで蓋をしました。
 

                
 
 衣装ケ−ス中に入れて
底に新聞を敷いて会社に放置していました。 埋め込みマットは使用していません。 乾燥にだけは注意して時々コップで水をかけたりしていました。  その後、幼虫の生死は不明ですが1週間以上完全水没加水させたにも関わらず (効果があるとは思ってませんでしたが) 期待どおり変な虫、ハエ・蜘蛛・キマワリ・コメツキ・玉虫?蜂・蛾・・・ばっかり羽化してきます。自然の生命力の強さを感じます。 アンテ幼虫は材外にムモクモクと落ちるオガだけが何かが生きている気配でした。 そして弱小椎茸もたくさん発現しました。
 
 
・・・・・・・・・2ヶ月に1回くらい水分を見るだけ、そして椎茸を抜き捨てるだけ・・・・・・・・
 

 2001年年末  材を割ってみた。

 思い切って割ってみました。 コップ加水なので材がベタベタです。 これは加水の失敗です。。。  しかしコロンと30g程度の幼虫が転がってきました。 生きていたようです。これは嬉しかった。 しかしもう一本は、消息不明?でした。 次の材が前より小ぶりなので一本に見立 てるため食痕?(自分の噛み砕き)を材の間に詰めバラシた残骸と当初の材2本を 横向き入れて応急的にケ-スに保管しました。  
つまりこの際もマットを使用せず、全て1本目の材の破片です。
30gだとやはり太い材を入手しないといけないのか? と思いながらも、自然界で広範囲の最適の朽ち度の材を一匹で占有することは可能なのか?  マットの経験から「同じモノを同じ場所で食べ戻ししているのでは?」と判断。 材は最初の2本の残骸の横に入れたまま隣接して一本追加します。

 
 
・・・・・・・・・この間、ケースに乾燥防止のビニールしてる事もあり完全放置・・・・・・・・・・
 
 2002年6月1日  2本目の材を調べてみた。

 コメツキの羽化後死体を数個、発見。モコモコと出ている木屑をポコッと取ると穴があいて尻が出てきました。採集のような感動を覚えました(笑) 半年間生きていたんだなぁ。  大きさはこのまま埋めたので不明ですが、極端に大きくないですがまぁまぁですね。 色は成熟して透明度が落ち白さが強くなっていました。  材はシイタケ廃ホダですが一般よりかなり硬めです。 材交換する予定でしたが、サボりました(^^ゞ


               
               色白の30g超のサイズですね。 孵化後1年と8ヶ月やと
               菌糸瓶でもマットでも羽化してるわね(笑)
 
 
・・・・・・・・・この間、前蛹だと困るな〜と思いつつ8ヶ月完全放置・・・・・・・・・・
 
 
2003年3月1日  どないなっとるかな〜と
 
 前述のように2000年10月程度の孵化個体のラオスなんですね。 
2年と4ヶ月・・・やっぱり死でるのかな???? 思い切って割ってみました。 まず蓋を開けると蓋に立派な良型のコクワがぶら下がって死んでいたのは驚き!! 最後の材にいたのでしょう・・・・可哀想に・・・ 材はいただきものの椎茸野外コナラ材固くて太いのです食痕の吹き出るコナラ材を2本出してマットを丁寧にかき出してもなんもおらん。 30g超の幼虫がいたので、まさかコクワではないわね。 またコメツキに食われたか???

             

               
手前は羽化してたコクワの遺体。 材はこの2本です。
               
材のモコモコは食いカスです。

材を丁寧に食いカスを取るとまさしく
「ポカンと空いた穴から黒い大顎が・・・」見えてバックして隠れた(^o^)丿 あんまり虫飼ってて羽化の感動も無くなって来たけどこれは久々に嬉しい。 丁寧に天井をはぐと羽化してたんですわ。 ラオスらしい細く、かつベトナム(笑)の ような?曲がった顎 これはとてもうれしいが・・・・・

            


 翅もたためて腹の少し赤い羽化後1ヶ月程度かな。 常温の会社の寒いトイレの前の
11月程度から蛹化羽化したわけですね。
 
             
             蛹の皮がありますね。 蛹室は身体の幅と大差ないですな。
             蛹室は材の下方でした。

               
             虫との対比で蛹室の長さがわかります。
             食いカスの粒子をご覧下さい。 鰹節程度です。
             水分はベアベタ。 固形の材以外はこの虫の食いカスです。

             
             2本の材と例のコクワと全景です。
             
             
             

              少し破壊してしまいましたが蛹室です。右が頭部です。



            
            材ラオス70mm 顎の細さと曲がりがGOODです。

 ■やってみて良かった点として

 1.自然な蛹室が見れた。 湿度は高湿で食いカスは最終は粘土状で粒子はかなりデカイ。
  蛹室の場所  横置きの材の上部でなく底部だった。
  蛹室の形    本体に対して大して大きくない。 幅はかなり狭い。
 2.夏を平気でクリアして真冬に蛹化羽化した。
 3.やっぱり2年4ヶ月とやたら時間がかかった. ぜんぜん手間と金ははかからん。
 4.材割の感動が味わえた・・・・・自然を感じた???
 5.こんなに馬鹿こいで70ミリでガッシリした好みのカタチだった。

 後日わかったことをまとめたいと思います。 


  
         ★★★ どうですか、皆さんも庭の片隅で放置飼育できますよ ★★★ 


 

Warning

このホ−ムペ−ジで報告していることは、全く私の個人的な意見であり
決して正しいことではありません。
また違う環境のもとで飼育された場合に起きた不具合などの責任は、
一切負いかねますのでご了承ください。