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アンタエウスの幼虫飼育について


 
 アンタエウスの幼虫はオオクワに比べて

 国産オオクワガタの幼虫と違いアンタエウスはどう違うのか?
 国産オオクワの幼虫はとても強い幼虫だと思います。 国産ヒラタの方が高温に弱く、多湿を好むからか
 透明プヨプヨ病などもなったりして多産の割に成虫までに淘汰されやすいかと思います。
 前述のように私は、「アンテ ヒラタ近似説」を持っていますので、ヒラタよりの飼育でヒラタの注意事項な
 どが応用されるのではと思っています。
 
 自然の摂理からして多産する理由は、「個体自体が弱い」「他の動物に捕食される」「生息環境が悪い」
 といった理由からだと思います。 弱いと捕食がメイン理由かと思われます。
 幼虫の材採集の記録を見聞きしませんので、クルビなどとの住み分けとして根際・土中が推測されます。
 ヒラタ同様に高湿度の腐朽の進んだ部分ということですと、天敵はモグラなどの土中の虫を狙うモノが推
 測されます。 そして何かしらの自然の問題で死亡・病気になる確率が高いのかもしれません。
 たとえば水浸しになるとか・・・・・でないと産む奴は100卵程度産むのでアンテだらけになりますよ(笑)
 しかし聞いたところによれば、普通サイズはコクワのごとく現地にいるらしいです。 

 

 
 割り出し
 マットにも産むことから材を取り出して新聞などの上にケ−スを逆さまにしてバサッとマットを出してしまうのが
 
卵や小さな幼虫を傷つけない得策かと思います。 掘っててつぶしたものの反省です。

                  
                           孵化したての幼虫まだ頭部色も薄い
 
 弱令幼虫が比較的弱い、早期の菌糸瓶投入などに対して死亡や成長不良などがあります。
 ある程度育ってからでも結果は大差ありませんでした。 オオクワは最初よりの菌糸瓶投入は効果が
 あります。 「バクテリア自作農重視」に付き菌の環境に負けるのでしょうね。
 初令・2令の期間が長いです。 自然界では2〜3年以上羽化までにかかっているのではないでしょ
 うか。  私は初期の処置が最終の羽化までに影響があると思いますので、良いマットと適切な大き
 さの瓶を選ぶように心がけています。
 
 菌より自分のバクテリアによる環境整備能力がある
菌糸瓶の筋力をクルビデンスのように最大限
 に利用できないのでしょう。
 最近は85mmを越える大型の報告もお聞きしますが相対的にクルビに比べて良型の羽化が採集
 個体に比べ少ないですね。 
 クワガタは材内部をサイロのようにして農耕する虫です。 自分の糞のバクテリアをまき調理して
 2度食いして育ちます。 菌糸瓶はこの手間をキノコの力をかり無駄な労力を省き良い餌を吸収す
 る飼育法です。
 アンタエウスは、たいしたこと無い「オオクワより低レベルの材」でも自分の糞により高栄養に調
 理ができるのでは?と思います。 

 

 マット飼育なのか菌床飼育なのかわからない状態
 ですね。 前菌床を新菌床にかなり混ぜたら、見る間
 に菌を殺す?のかマット飼育に変わってしまいました。

 暴れ? 環境整備この辺のニュアンスがとても難しい
 ですね。 瓶交換がとてもリスクになるのは他種の比
 ではないですね。 10g程度すぐ減りますから。






 オオヒラタは菌糸瓶の割りカスや廃棄マットでもかなり大きく育ちます。 痛んだのが好きなのか栄養
 の加工能力があるのかは?ですが、元気に生息するそのマットは変な虫などがウヨウヨして汚いです。
 アンテの終令の場合、糞がほとんど見当たりません。 オオクワは少ないながらも同じ飼育法で見受け
 られますのでアンテはさらに「糞食」に重きを得ていると思います。


 管 理
 当たり前のことですが静かな暗い温度の一定な場所が理想です。 なかなか我々マンション住まいはそうは
 いきません。 よく聞くのが押入れの戸袋や床下やクロ−ゼットなどいいようですね。
 私の場合、あのアングルの中だけですので時期によりダンボ−ルに入れて安定をはかっています。
 ダンボ-ルは通気もしますし、冬は新聞を中に入れたりしてます。 配達の梱包みたいに。
 またコロッと置いている瓶もハンカチなどをかけておくと、落ち着くような気分がしますね。 まあ幼虫に聞いた
 わけではございませんが、暗いに越したこともなく、ガラス縁にいる幼虫は見る時に楽しめます。


 容器論

 最初は昆布の佃煮瓶みたいなのを使用しています。 プリンカップはボソボソになるので一時保管
 向きだと思います。  適正環境をつくるのにバクテリアをまくためには「幼虫」「容器」のバラ
 ンスがある程度必要かと思います。
 自然の材のようだと自分の範囲というのを決めてしまうのかどうだか解りませんが?瓶飼育
 だと小さな幼虫に無用にデカイ瓶を与えてもたいして良い影響とは限らないと思います。
 ※菌床を前提のオオクワなら入れちゃうのもギネス狙いにはいいと思います。 
 「環境をコントロ−ルできなくなる」といった事を聞きます。 オオクワガタはさておき、アンテの場合
 自分の周りの環境を作るのに時間をかけるようです。 無用な餌交換や底に居付くことから分不相応
 な底面積は、かえってデメリットもあるかもしれません。
 
 アンテはオオクワと多少食性が違うと考えますので私のところではあまり良い方向にはなってはい
 ないです。 初令で付近のマットを混ぜた微粒子フルイマットを小瓶に入れ2令の大きさを見ていま
 す。 このまま3令化させるべきか、500cc程度にアップしてあげるか、アンテは底について底マット
 を食いますので吊り天井のように下だけ空洞になるので時々箸でついてマットを補充したりもして
 います。
 
 「器に比例した大きさ」という事も正しいと思うので大きくなってきたらそれなりの空間を与えないと、
 見切る可能性も否定できないと思います。 

 アンテは3令化した時点で国産オオの♀終令程度の9〜10gになりますから、小瓶で3令化させて
 1週間以内に500ccに移行して食いがよければそのまま1リットルへ・・・・
 ここがマット飼育の臨機応変なところ瓶の大型に交換の際は、必ず前マットを100%近く混入します。
 無駄な脱糞がかなりおさえられるかと思います。


 底に完全乾燥マットを入れる。
 効能は不明ですが、底に水分がたまり
 アンテの食ったところがかなりの湿り気を
 おびるので、マット劣化による交換を遅ら
 せるためにも、有効かと思います。
 頃合のいい時に蛹室を作るとマットはさほ
 ど劣化しておらず、程よい具合の環境が、
 保てます。







 最終的には大きい♂は1500cc程度の瓶に入れます。 横に向けて飼育すると全体に綺麗に食いま
 す。 ガスの排出にも有効ですが、変なところで蛹室を作るのがタマに傷です。
 この最後瓶もマットの場合は汚いところを摘出して新しいマットを混ぜ込む「餌をやる飼育法」を
 とっています。 
 瓶を洗う手間も省け、そこそこいい型が羽化しているのは「無駄な農耕作業」の手間が幼虫にも
 ないからかもしれませんね。 




手に糞を持って食べてます。


  菌糸瓶飼育個体  他種同様に黄色く尻の透明度も
   あり、テカテカでプリプリしている。

   発酵マット飼育個体 時期的に左と同時期の成熟
   であるが半透明でテカリがない。



 羽化サイズ 

 体重による羽化サイズの予測はできません。 ただ30gは超えないとあまり大型は期待できないようです。
  経験ではラオス最大43.6gで羽化不全80mm、42gは78mmでも38gでも78mm 少し顎が前に伸びるヒマ
 ラヤ系のNEで 35gでも77mmです。 25g弱で70mm程度かなと思います。
 菌床飼育とマット飼育では幼虫体重での羽化サイズの物差しはどうも違うようです。

 この体重はかなり糞を持っていますので脱糞後との差は大きく、体重が重くとも手で触ってプヨプヨの場合と
 プリッと引き締まっての筋肉質の場合、菌床飼育・マット飼育の差・水分量などによりかなりの差があります
 ので、なんとも言えません。 
 糞が体内にたくさんあるようでほっておくとプリプリします。また茶色いゲロを吐くのもいますが別に病気で
 はあませんでした。 やればやるほど幼虫体重はアテにならないです。 量り方が悪いのかも(笑)
 マット飼育の場合、身体の厚みと体重に変わるようで菌床飼育より体長測定には若干不利のようですが、
 比較的、材飼育に次いで自然に近い多彩な個体が得られるような気がしています。
 

 国産オオクワガタの野外サイズを超える80mmと野外ギネス以下のアンテ80mmとは、同じ80mmでも
 少し感じが違いますね。  5mm減算して飼育的にはトントンと思ってます。



どの辺のレベルで餌として見限るかの観察
左の底の部分は灰色系に変わっています。
再び左には戻りませんでした。


 
 羽化までの時期

 かなり長いです。 私の夏季常温での飼育下で、12月割り出しで羽化まで1年程度はかかっています。
 今年は、もっと時間がかかっている個体もいます。
 夏季に少しだけ冷やしたブ−タンは、12月割り出し翌12月後半に前蛹化していますので、14ヶ月程度
 かかるかと予測します。
 
 

  簡単な保冷庫
  牡蠣の入れ物です。 瓶の首は出しています。
  これは通気の問題を考慮してです。
  蓋を2分割して片側から保冷剤を朝と夜に出し入れします。
  室温は30℃で 入替え直後は15℃。 解けて最高25℃
  となります。 温度差はありますが、かなり成熟を押さえる事が
  できました。 7月〜9月は蛹化すると私のところでは危険が大き
  すぎますから。 大きくならないまでも蛹化時期を遅らせる効力は
  感じれました。





 マット飼育に比べて経験では菌床飼育では2ヶ月程度早く羽化するようです。 
 羽化サイズ的に大差ないとしてもマット飼育は時間がかかります。 材はもちろんもっとかかるりますね。

 蛹化は16℃でも始めます。 ということはこの温度でも羽化できると幼虫は考えているわけです。
 反対にこれ以上の温度の場合、多少の弊害も考えないといけません。
 羽化の項でも触れますが、瓶内の蒸れ、「自分の作った環境に自爆する。」といったことです。
 長い蛹期間中に蛹室内は幼虫の予想に反して、水分過多・蒸れ・酸欠・腐敗ガス発生など野外では考えら
 れない悪化の方向へと進んでいきます。
 
                蛹室の壁
                  蛹室の糞で固められた壁、このくらいの範囲で硬い。
                  質は内部に行くほど粘土状です。     

 
 温度は低い方が、顎は太い。 蛹の極太の顎が羽化前に透けている顎が細いのはショックです。
 夏季の羽化の場合、羽化自体も冬期より短期間ですみますが、顎が細くなり人工蛹室では翅に皺が出るな
 ど温度と乾燥によるリスクを感じました。

 サイズにもよりますが羽化までの時間は低温で湿度を保ち40〜60日程度が望ましいかと思います。
 



    チャレンジ・ザ材飼育   2003年3月羽化しました。 

 

Warning

このホ−ムペ−ジで報告していることは、全く私の個人的な意見であり
決して正しいことではありません。
また違う環境のもとで飼育された場合に起きた不具合などの責任は、
一切負いかねますのでご了承ください。