ブ−タン・アンタエウスの飼育記録

dabuside

2001年2月〜2002年4月

 
 ◆ブ−タン産飼育までの道のり

 「インドアンタエウスで衝撃」
 アンテにはまった理由は、97年の「月刊むし誌」のクワガタ特集号での表紙の87ミリ野外品
 インド産の標本写真でした。
 大顎の具合、光沢、幅と頭部のバランス何を取っても私の理想のオオクワのフォルムでした。
 当初はインド産は入手困難で「高価」でした。 それ以前に常温での飼育の可能性も考えて
 「ダイオウヒラタ」「ラオスアンテ」と順次トライして、「我家では飼えないことも事もない」 という
 実績をつくり、いつかあの表紙のようなインド(ヒマラヤ系)を飼いたいという願望の元、トライを
 してきました?
 
 「コケの木とブ−タン」
 表紙の衝撃のその後、奈良オオクワセンタ−さんのニュ−スで(当時は白黒でした)「赤い補虫網」
 の紹介とコケの生えた大木のブ−タンアンテの写真で再び衝撃。
 標本と違いライブ感のある本の写真。 「最後はブ−タンや・・・」
 当時のインド野外品は入手不可能ですが、ブ−タンはさらなる入手困難・・・欲しい・・・・
 アンテについての2度目の衝撃が走りました。 この手の話は同期に飼育されていた方は皆さん
 同感のようです。
 以降、特に「北インド」がカッコいいのではなく、隣接のネパ−ルやブ−タンもあのフォルムであり
 全てのヒマラヤ系が大型になるとあのような形状になる可能性があると気づきました。
 
 「コシの太い顎で衝撃」
 次の衝撃は、「モリオオクワ」さんの顎の太い「コシ産」。 
 大顎がカッコ良かった。アンテファンを魅了しましたね。 
 これはいまだに産地というコダワリより血筋としての再現の可能性で飼育をしました。
 たしかに良い太いフォルムが再現できました。
 
 「3度の衝撃の末
 このようにオオクワガタの究極として願望形状のアンテの衝撃を3度受けました。
 ここまで書くとヒマラヤ好きのようですが、この間にラオス・ベトナムと飼い丸く太く力強いインドシナ
 な魅力も充分に納得しました。 
 そうです、産地にこだわらずアンテは75mm越えるとみんなカッコいいのです。
 以前にショップで見せてもらった83mmのタムダオなんかは、未だにベストアンテの一つです。
 欲しいながらもインドなどを買えなかったのは、高価だったからです。 しかしながら解禁・価格競争
 で値もこなれてついにインドは累代の北インドを手にして、ブ−タンはSENAさんのタラ産WF1幼虫を
 コシ産は例のモリ血統幼虫とその他血統成虫を手にしました。あとコタン・カトマンズ・個体ピンポイン
 トでシバプリなど飼育しました。 

 
 


 という過程を経ながら2001年の2月のSENAさんのフェア−で「ブ−タン幼虫が絶対1匹入っている
 福袋」でついに憧れのブ-タンを購入しました。 
 謎のおまけがつきますので福袋なんでしょう。
 2007年再度思うと、外国産オオクワガタ飼育ブームの「アンテバブル」の絶頂期でブータンは最後の
 盛り上がり産地のようでした。

 さてブ−タンは、00年冬にすでにWF1幼虫が出回り始め、当初「初令1匹8万円」という高値をつけました。
 私が買うくらいですから、SENAさんのご好意でその時の福袋はお買い得だったのは言うまでもありま
 せん。 ただ価格的に2匹は痛いので、友人たちも買ってますので必殺の「他力本願累代」となります。

 


 
 ブ−タン飼育の始まり
 
 ブ−タンはヒマラヤ系でも特別なカタチなのか? 凡人の私にはたいした識別は不能です。
 よく言うスラッとしたK血統を手本とする「インド美形」にくらべ「よく言うネパ−ル系」よりだと思います。
 個人的にいい加減に言うならば「胸が丸ぽったい」個体が見受けられます。 私のも他人のもですけど、しいて言え
 ばですけどね(笑) 顎のラインは、兄弟でも大きさや蛹の顎痩せなんかでも変わるので飼育品ではイロイロかと思い
 ます。 特にブ−タンだからどうこう?? これはないですけど、「買ってもらいたかった自転車を買ってもらった気持
 ち」程度の喜びと、私の最終目的の産地であるコダワリはあります。 羽化したのでタ−ニングポイントですかね。
 飼育の留意点としては、WF1のヒマラヤ産につき、やっぱり温度です。
 我家の夏の温度をどうかわすかが、注意点です。 それとプリンカップにマットではなく、2令500菌床入りだったので
 何となく菌床飼育をちよっとしないといけないリスクです。 
 

 01年のセ−ルで2令幼虫買いました。
 購入状態は、500菌糸瓶に入った状態です。 時期的には2令のはずです。
 しかしながら私の瓶ははじめっから一度も姿が見えませんでした。 「生きとんかいな?」と思いながら放置して4月
 になってポコっと大きな頭が見えました。 「3令化しとったんや」というところです。
 
                    
4月25日 2リットルの菌糸瓶に入替 
                         
                       26.4g

 前菌床と同じモノがよいというのがセオリ−ですが、「アンテもそうなん?」と疑問を抱く私は、当時持っていたは、
 ブリ−ダ−さんからわけてもらったブロックを自分で詰替えて放置していた2リットルに投入、その際に前瓶の割
 カスをマット飼育の技法どおり大量投与しました。
 プロックの製品名は聞いてないので不明です。 初めからで2種類目となりますね。
 一ヶ月で発酵マット状態までアンテと前瓶のバクテリアに菌を殺され劣化して、「はははは」状態でした。

                    

 

 6月18日 ブ−タン入替  34g=最大計測体重

 先日NEを汚い菌糸瓶で縮めてしまったので、少し早いと思いつつ、7月になったら触れないだろうから
 ブタ−ンを瓶交換しました。 前回よりも旧餌と糞の含有量は、腐朽しすぎるので多少なりとも減らしま
 した。 2ヶ月弱で8g=♀1匹分ですね。 縮んでないまでも孵化後6ヶ月を過ぎますので、予想より
 ちっこいかな。 ボデイは、全体に太く短くてまあまあ筒状でバランスは悪くないです。 
 この幼虫は、下半身デブのクロワッサン型の幼虫でないので少し安心ですね。
 触感は、やや柔らかめ色は、艶は落ちてきていますが黄色みはまだ無いです。 たいして大きくないの
 で残念でね。 オンリ−ワンだから無事か第1ですけど。

 
  今回も割りカスをこりずに大量投与、850瓶から2リットルに自分で詰替えたもので、菌種はK店のもので3種目
  になります。
 菌床は温度上昇も手伝って交換後すぐにマット状態になったのはいうまでもありません(笑)

                 
 糞を手にもち食う姿。 3令になるとよく食うようです。
 以前から計測時ゲロを吐くのを目撃したが、これは色と臭いからして食った糞を吐いたようですね。


 7月31日 原始的冷蔵庫

 VIPの虎の子ブ-タンで実験している保冷庫です。 要は「生カキ」の発泡スチロ−ルの入れ物に、瓶
 の
口を穴を開けて瓶口を外に出す。 この心は全部ク-ラ-の中に入れると通気が悪くなり、それでなくて
 もまいっている菌糸が腐るし生育に悪影響があると思うからです。 そして温度計を刺す。 
 瓶口の周辺は、紙テ-プで目張りして、蓋を半分に切ってガムテ−プで丁番をつくり、固定側と開閉でき
 るサ−ビスホ−ルとを蓋を分配する。 それで魚屋でもらった保冷剤を入れるわけです。 
 全部もらいものです。
 保冷剤だけだと12時間の温度変化は、室温30℃で15℃〜26℃の幅です。 水を入れて保冷剤を入
 
れると同室温で15℃〜22℃程度で効率が良いです。 さて幼虫の状況はというと、他の水冷幼虫よ
 動きが少ないです。 ガラス瓶の底はキンキンに冷たいです。 でも最も冷たい底にいるんですよね(笑)
 大きくなってませんが、悪くも無いようです。
 一日の間の温度変化が10℃程度あるのが24時間で2回です。 これは幼虫にとって瓶のマット内とい
 えどどう影響するか楽しみです。 とても原始的な方法ですが、一日に朝と夜の通勤時に保冷剤を交換し
 ています。

 9月3日 マット飼育に転向 ▲31g

 別に理由は無いですが、得意分野の?マット飼育に転向しました。
 まだ保冷庫にいれたままです。 マットはいつもの自作底の3センチは加水せずに乾燥状態でカチカチに
 つめています。 劣化しにくい部分をつくるようにしています。
 最終は自分で混ぜ混ぜして湿度もほどよくなります。 計測では 31gで前回より3g減ってますが3gは
 一日でも変わるので変化無しに近いでしょう。


 

 11月18日 ブ−タン餌補充 未計測

 11月に入り肌寒く、室温20℃となり保冷を解除、少し黄色く色ついたブ−タンの餌を補充しました。
 汚いところを取り去り、新しいマットを混ぜ込みます。 効果はアンテに関してはあると思ってます。
 もう蛹化するのか、一食いするのか見た目微妙です。

 
1月16日 蛹化しました。
 

 あんまりいい場所ではないので湿度によっては掘ります。 やっぱり結露が・・・

 1月27日 人工蛹室に。


 
やっぱり掘ってしましいました。
 どうにも、いじくるのが好きです。
 見たいんですね。 羽化とかが。
 大きい方の蛹だと思います。
 ヒマラヤは頭がデカイので無意味に期待して
 しまいますね。
 季節がら20℃程度では羽化不全の危機は
 少しは回避できると思います。
 時折 霧吹きで加水したりしています。
 すると驚いて動きます。 
 これは良くないようですがよくやります(笑)

 蛹期間が長い〜。




 4月 6日 やっと羽化しました。

    

         
 長い事かかりました。 蛹化後、厳密にいうと79日ですね。 このままずっと蛹だと思いますね。
 我家の蛹期間最長記録です。 と購入後14ヶ月、孵化だと
推測16ヶ月程度でしょう。
 しかし顎開きカツカツ80mmです。 まあこのようないい加減な飼育方法では上等ですので満足です。
 また友人の♀にも貢献できますので、プレッシャ-でしたが良しとしましょう(^-^)




 01〜02年 ブ−タン飼育のまとめ
 
 菌床を交換しても、その製品の品質さえ悪くなければ特に問題が無かった。
 夏の菌床飼育は常温の我家ではきつかった。 また前餌を混ぜると温度により1ヶ月でマット化して
 しまいます。 ただ効能はマット飼育時と同様に有効だと思っています。
 
 最大体重が34gでも体重の維持ができれば、比較的太く80mmになった。
 ただインドシナタイプの80mmとヒマラヤの80mmとは違うのでもうちょっと大きくなって欲しかった。
 マット飼育では比較的、菌床飼育より軽い体重でも大きくなる事ができます。
 今回は最後のマット飼育瓶である種の体重の固定がはかれたのではないかと思います。

 また推測ですが、最大体重後、保冷庫で冷えて加齢がとどまりマットを一本食う事により
 見た目の大きさの変化は見られませんでしたが、体重の温存になったのかもしれません。
 よく姿が後半見えましたが40gあるようにはどう見ても見えませんでしたね。
 
 「冷やす」こと「マットで羽化させる」ことがポイントでしたね。 勉強になりました。 



Warning

このホ−ムペ−ジで報告していることは、全く私の個人的な意見であり
決して正しいことではありません。
また違う環境のもとで飼育された場合に起きた不具合などの責任は、
一切負いかねますのでご了承ください。