第6―3―

防災対策講座3―事故が起こった時に

実験中に事故が起こった時の処置

やけどをしたとき
 流水でじゅうぶんに冷やす(5分以上)。水泡ができたら、破らず、消毒液を塗り、軽く包帯をする。ひどいときには、医者の治療を受ける。
手を切ったとき
 圧迫止血したあとで、水でよく洗い、傷口を消毒する。傷が深いときには、医者の治療を受ける。
有毒気体を吸ったとき
 窓を開け、外の空気を吸い、衣服をゆるめ、静かに休む。めまいがしたり、呼吸が苦しいときは、医者の治療を受ける。状態によって酸素呼吸、人工呼吸をすることも必要。
薬品などが燃えだしたとき
 ガスバーナーを消し、近くにある引火性の物質を除く。小規模なら、自然に消えるのを待つ。火が大きくなるようなら、砂、土、ぬれ雑巾などをかけるか、消化器で消す。個々の薬品に応じた消し方をしないとかえって危険なことになる。(前号の防災対策講座2―火災の時に―を参照)
薬品にふれたとき
 皮膚や衣服に薬品がついたら、薬品のついた衣服を脱がせ、ただちに多量の水で洗い流す。皮膚が赤くなったり異常がみられたら、医者の治療を受ける。
薬品が目にはいったとき
 多量の流水でじゅうぶんに洗い、医者の治療を受ける。
薬品を飲み込んだとき
 中和滴定のときのホールピペットで吸い込んだような場合は、口に入ったとたん・あっ・と思って吐き出すことが多い。こんな場合には、何度も口をすすぐ。また、飲み込んでしまった場合には、水や牛乳を飲ませる(防虫剤や石油製品に牛乳はダメ)か、のどの奥を刺激してはかせる。ただし、高等学校の実験では、まずないが、強酸や、強アルカリを含む製品(洗浄剤・漂白剤など)、石油製品等を飲下したときには、吐かせてはいけない。吐かせるときには、吐いたものが気管に入らないようにする。意識がないときや、痙攣しているときには、吐かせてはいけない。

◆参考・・東書「ニュースコープ化学実験TB+U」・厚生省 毒劇物盗難等防止ガイド

注意!!   こんな失敗が・・・   

@昨年より薬品廃液の貯留を始めたのですが、ペットボトルの再利用にもなると思い、廃液用にペットボトルを使用しました。金属混液(何種類かに分け、含有物を表示)、酸、アルカリに分別して、保管していたところ、それから、約10ケ月過ぎた頃に気がついたのですが、アルカリを入れたペットボトルの底が壊れて液がすべて流れ出してしまったのです。とくにKOHは、強アルカリだったためかもしれませんが、さんざんな目にあいました。

A実験済みのいおうを貯留するために、空き缶を利用しましたが、1年半くらい経って気ずきました。缶の底が腐食して抜けていました。

B回収したナフタレン入りのパラゾールをポリ袋に入れてスチロール水槽に入れていたのですが、3ケ月くらいして見てみると、接触している水槽の部分が、とけて固まっていました。

廃液の貯留に用いる容器は、ペットボトル、空き缶などは、やはり、薬品によっては適さないものもあるようなので、容器選びは慎重に!