趣味悠々 275:オシム・ジャパン


オシム監督が就任してから間もないので、彼の評価をするには早過ぎますので、今は未だ何とも言えません。
それでも色々話題を呼んでいるようです。まずは、日本代表選手の選出ですね。従来のトルシエ監督やジーコ監督とは、選手の選抜基準が少し違うようです。
兎に角90分間走れない選手は、サッカー選手ではない、とする強い意志があって、代表選出にも、先ずそれが基準になっている由。そして選ばれた選手達にも少しずつ、その意識が浸透し始めていると言われています。
今回選ばれた選手は4人を除いて、日本代表が始めての選手ですよね。
そして、選出した選手をすぐに集めて独特の厳しい練習を強いています。選手自身が考えるサッカーがその中心だそうです。

その新しいチームで矢継ぎ早に2試合を行ったのですが、確かに今までとは、一味サッカーの内容が違ってきたような感じがしますね。
最初のトリニダード・トバコ戦は親善試合でしたが、選ばれ選手達に真剣さが感じられて、順当な勝利を挙げたことは、幸先よいスタートといえます。
スター・プレイヤー不在と言うこともあるのでしょうが、全員が一丸となってという雰囲気でした。
2点を挙げたサントス選手を敢えてスター扱いせずに、全員サッカーの一部であるとの位置付けをしたことに、オシム監督の意志を感じました。

2戦目の対イエメン戦は初の公式戦だったせいか、前半は多少硬くなっていたようです。後半に2点が入って勝ちましたが、辛勝でしたね。これが敵地に遠征すると、どうなるのでしょうか?

今までの代表選手の中田、中村、小野などは、パスを出すことは素晴らしかったのですが、パスの受け手ではありませんでした。今回は、全員がパスを出し、全員がパスの受け手でもあるところが、新鮮ですね。

オシム監督が目指している通り、パスの受け手でもない3人目、4人目の選手が動き回って相手を撹乱することと、ディフェンスが中盤の相手選手を追い抜いて、相手ディフェンスの裏側にまで上がって行く動きが注目されます。
これで相手を撹乱できれば、決定的なチャンスが生まれる機会が多くなりますよね。

オシム監督が意図することを、まだ十分に選手が理解しているとは言えないでしょうし、仮令理解しても、実行出来ているわけでもないでしょう。
これからのアジア予選を通じて、その変化が見ものですね。
何となく、関係者が期待していることがよく分かるような気がします。

今度のオシム・ジャパンと、従来のジーコ・ジャパンとは、殆ど選手が重なり合って居ないので、この両チームで3回くらい試合をやって見ては如何でしょうか?お互いの意地があるでしょうから、結構良い試合になるのではないでしょうか。そして何れが強いかもハッキリ解るじゃないですか。

選手達も努力をオシムことなく、頑張ってもらいたいものです。
このまま、オシム監督が目指す日本式のサッカーが生まれるならば、彼は間違いなく名監督として歴史に名を残すことでしょう。期待しています。



(平成18年8月24日)